「信頼関係が崩れてしまった生徒との向きあい方」
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こうなってしまえば
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教師が注意すれば注意するほど,いっそうひどく不適切な行動を繰り返します。
話題に上った生徒も,積極型の生徒で「反抗」という形で,教師に向かいました。
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具体的には,教師が傷つけるような言動をとったのです。
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これに対して,教師はどう向き合うか
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1 その場で注意する→×(火に油,反抗をあおるだけ)
2 あとで個別にじっくり話す→×(既に壊れているのであまり関係改善は望めない)
3 とりあえずその場ですべきことを終えて対策を練る
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けっこう1,2は多いのではないかと思います。
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3 とりあえずその場ですべきことを終えて対策を練る
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話題提供をしていただいた先生も「3」をとられていました。
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そして
「反抗的な言動をとったその子の一番の思いは「受験に向けて頑張りたい」
ということであるいという情報を得たので」
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「とにかく,授業で力をつけてあげることが大切である。」と考え
徹底して,「習熟度に応じて力がつけられるように,個別課題を準備した」
ということでした。
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これは,適切な対処法の一つです。
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「作戦3」を展開している生徒(不適切な行動をとっている生徒)については,とりあえず,直接的なアプローチはおいておくことが,教師側のとる大切な作戦です。
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その上で, 適切な行動をとっている生徒の良い面を勇気づけて伸ばし,その学級集団全体の向上を認める中で,不適切な行動をとっている生徒も勇気づけしていくのです。
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さて,そこで,「勇気づけ会議」に参加していた他の先生方からの代替案。
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代替案1 その子をグループで活動させてみる。「受験に向けて頑張りたい」という思いがあるのなら,対教師ではなかなかうまくかない場合も,グループ内での助け合い学習を設定することで,よくなるのではないか。
代替案2 教師がその子を「認めている」ということを「間接的に」伝える。信頼関係が崩れた生徒に,直接,ほめたり,認めることばをかけても素直にはとらない。そこで,その子が信頼を寄せる子どもや教師をから,言葉を掛け続けてもらう。信頼できる第三者の言葉は大事。もちろん,その第三者となる教師や生徒に対して教師本人が信頼をおき,自分の思いを伝えることが大切。また,それで改善がみられなくとも,アプローチし続けることが大切。
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「グループでやるという,考えはなかったので,やってみたい」
「また,声の掛け方も気をつけて,試してみたい」
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ボランティアの先生ありがとうございました。