「和」 その7 〜学年通信先生方バージョン〜
H16 4 28 (水)


「クラスの病気はどのようにして悪化するか」2(『クラスはよみがえる』野田俊作・萩昌子著をもとに)

 作戦1 賞賛を求める:いい子でいてほめられよう

「できるだけいい子でいて,たくさん教師にほめられよう」
 ↓
一見,問題はないかのように思うことでしょう。なのになぜ,
「ほめられよう,先生のお気に入りでいよう」ということが問題なのでしょう。
 ↓
それは,
このような場合の子どもの行動の目的が,「学習することや他人と協力すること」ではなくて,「教師なりクラスメートなりからの特別な注目をえられるような立場に自分を持ち上げること」のほうにあるからです。

つまり
「所属する」ために「特権的地位をえる」という誤ったルートを選んでしまったのです。

では,なぜ,それが「誤ったルート」なのか。

このような,一見適切に思われる行動が,実は不適切な適応法であることが暴露されるのは,「子どもたちが期待するようなほめことばや承認がやってこなくなったとき」です。

つまり,
「ほめられるための行動」なので,「そのほめ言葉」や「いい子だね」という他からの評価が無くなった時には,適切な行動をしようとはしなくなるのです。

では,教師が心掛けて,いつも賞賛を与え続ければいいのですしょうか。

いいえ。
そうなると,いよいよ「ほめられるためだけ」に行動する人間になっています。
また,「落ちこぼれ」たちに優越感を抱くようになり,次第に,「自分さえほめれられれば,他人はどうなってもいい」と思うようになるのです。

その結果,その子どもたちは
「いつも他からの評価や評判を気にしたり,他からの承認がないと自信がもてない人間」になってしまう(ということが時として起きる)のです。
(次回は「作戦2 注目を引く:何としてもめだとう」です)