「和」 その19 〜学年通信先生方バージョン〜
H16 7 27 (火)
「部活動で意欲のない状況をどう指導するか」

前回,「学力の低い生徒,やる気のない生徒との向きあい方」について考えましたが,今回は,「部活動で意欲のない状況をどう指導するか」についてです。
本来,部活動は指向の会った生徒の集まりであり,それ自体で学級づくりや授業づくりよりもやりやすいはずです。しかし,様々な状況や要因から意欲を失ってしまう生徒が出てくるのも事実です。そのことが「勇気づけ会議」にあがりました。
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F:意欲を感じないのは,全体的にですか個人的にですか?

B:全体的にです。一人一人は意欲はあるようですが,全体となる今一つなのです。

F:具体的にはどんな様子なのですか?

B:やる気を感じない(声が出ない,だらだらしている,準備がおそい)のです。

F: そうですか。先生としては「声が出て,機敏に行動し,準備を早くできる」ような状態を「意欲がある」と考えているのですね。

B:はい,そうです。

F:ところで,部全体としての目標をもたれていますか。

B:漠然とはありますが,どうもあまりはっきり意識がないようです。

F:では,まずは「みんなで一つの目標を決め」てみてはどうでしょうか。例えば,「全員初段をとる」とか「県大会出場」とか。
 ここで,大切なのは「生徒自身がみんなで決める」ということです。先生が「こうしなさい」と押し付けるのではなく,とにかく,自分たちの部活動の目標を自分たちで考えさせてみるのです。そもそも,子どもたちは「その競技がうまくなりたい」「上手にできるようになりたい」「試合で勝ちたい」等の思いを持って,部活動を始めているわけで,その意味ではそもそも目的意識をもっています。それを再度引き出させ,再確認し,また,部活動全体の目標としてつなげていくことが必要と考えます。

B:具体的な取り組み方が知りたいのですが。

F:例えば,次のような手順はどうでしょうか。



1 「こんな部にしたい」という思いを一つずつ一人一人カードに書かせる。
2 書き終わったものは,黒板等にはりつけて見えるようにする。
3 教師がそれを,キーワードに線を引きながら一つづつ読み上げる。
4 次に,「そういった部にするために欠けている点」を再度カードに書かせる。
5 欠けている点を読み上げながら,3つくらいにグルーピングする。
6 「こんな部にしたい」が部のみんなの目標であり「欠けている点」が部の努力点であ
 ることを分からせて,部全体の目標(努力点)を作らせる
7 目標や努力点は常に教師からの声かけの視点とする。また,目標や努力点を意識化さ
せるために部活ノートに書かせたり,できれば貼ったりする。
8 さらに,一人一人の目標達成を意識させるには,例えばその目標までに「どんな練習
 を」「何時間」やる「1日ではこれくらいやる」等数値化していくことも大切。




B:ありがとうございました。試してみたいと思います。(以下略)
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【お知らせ】 第11回「教師による教師のための勇気づけ会議」
       明日 7月28日(水) 14:00〜16:00 場所 1年1組教室 
○ 「2学期に生きる「自治の力を育む」話合い活動の展開」
○ 相手を傷つけずに自分の思いを主張するアサーショントレーニングの実際
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今回は,「夏休み特別バージョン」として,具体的な指導例の紹介を中心に進めていきたいと思います。2学期にお役立ていただければ幸いです。